- 30代子育て世帯の資産運用を知りたい
- 米国ETF投資、企業型確定拠出年金の実績を知りたい
- 他人の資産運用の状況に興味がある
こんにちは、ももたまです。
2019年3月から米国ETF投資、企業型確定拠出年金を開始して17ヶ月が経ちました。
8月は「夏枯れ相場」とも言われており、投資を実際に行う人数が減る傾向があります。
アノマリー(Anomaly)とは、現代ポートフォリオ理論や相場に関する理論の枠組みでは説明することができないものの、経験的に観測できるマーケットの規則性のことです。
(出典:SMBC日興証券株「初めてでもわかりやすい用語集」より)
投資に参加する人数が少ないため、以下のようなことも言われています。
- 株価の値動きが少ない
- 多少の取引で値動きが大きくなる
そんな夏枯れ相場である、8月を含めたダウ平均株価の推移を見てみましょう。
- 8月3日:26,640.40ドル
- 8月14日:27,931.02ドル
- 【結果】+1,266.62(+4.75%)
私達は右肩上がりの理由を正確に理解していませんが、そもそも正確に理解したいとは考えていません。
私達が投資をする目的は「市況を理解すること」ではなく、「世界経済の成長の恩恵を受けること」です。
さらに、私達にとって投資は「手段」であり「目的」ではありません。
だからこそ投資手法もインデックス投資を選び、投資にかける時間も最小限にしています。
ただ、決して「何かを・誰かを」疑いなく信じて投資をしているわけではありません。
- 投資の目的は「価値観マップ(人生の羅針盤)」で明確にする
- 投資の金額は「リスク許容度」で決定する
- 投資の振り返りは「運用報告」で行う
- 投資の資金管理は「家計見直し」と一緒に行う
「投資」はお金を増やす大切な手段だからこそ、増やすことが目的にならないようにしましょう。
では、2020年8月の運用実績報告の前に、私達の投資・運用方針を見ていきましょう。
目次
セミリタイア環境をつくるための投資・運用方針
私達は人生の目標の1つとして、「55歳までにセミリタイア環境をつくること」を挙げています。
そのために、以下の3つの取り組みを続けています。
- 家計見直しによる支出の倹約
- 投資による資産の構築
- 副業による収入の複数化
私達の人生の目的、目標については下記の記事を参考にしてみてください。

投資においては、米国ETF投資、企業型確定拠出年金に取り組んでいて、それぞれの投資・運用方針は以下のとおりです。
運用方針 | 米国ETF投資 | 企業型確定拠出年金 |
---|---|---|
投資対象 | VT、VYMなどの米国ETF | 外国債券・株式インデックス |
投資方法 | 毎月定期積立(一般NISA+ジュニアNISA) | 毎月定期積立 |
運用期間 | 20年以上 | 20年以上 |
積立金額 | 年間約400万 | 年間約60万(月約5万) |
備考 | 積立金額は適宜調整 ※2020年7月よりジュニアNISAを活用 | 給与の一部を加えた最大積立金額 ※2020年8月より月約1万円に減額 |
理由はジュニアNISA口座で米国ETFを買付できるのは、SBI証券だけだからです。
続いて、2020年8月の投資・資産運用の詳細な実績を見ていきましょう。
米国ETF投資の買付、運用実績を公開
米国ETF・MMFの買付銘柄、保有銘柄の評価額
私達が2020年8月14日時点で、保有している全ての銘柄と評価額(1ドル=106.59円)を表にまとめました。
銘柄 | 口数 | 取得単価 | 現在値 | 損益 (ドル) | 損益計 (ドル) | 損益計 (円) | 評価額別割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
VT | 331 | 74.75 | 81.68 | 6.93 | 2294.42 | 245,985 | 77.87% |
VYM | 56 | 83.72 | 83.98 | 0.26 | 14.82 | 1,589 | 13.55% |
LQD | 8 | 117.34 | 135.41 | 18.07 | 144.56 | 15,498 | 3.12% |
IYR | 7 | 87.59 | 81.68 | -5.91 | -41.40 | -4,438 | 1.65% |
MMF | 1 | – | 1,325.38 | 0 | 0 | 0 | 3.82% |
合計 | 2412.40 | 258,633 | 100% |
2020年8月の買付銘柄、口数、そして買付金額は以下のとおりです。
- VT:34口(ジュニアNISA含む)
- VYM:5口
- 買付金額:3,197ドル(約34万円)
2020年7月でも報告した2人目のジュニアNISA口座ですが、開設が未だ完了していません。
そのため、8月は引き続き1人目のジュニアNISA口座でVTの買付を行いました。
なお、SBI証券のジュニアNISA口座で米国ETFを買付するときは、円貨決済しかできません。
通常であれば以下の手順で住信SBIネット銀行で外貨を買付して、SBI証券に外貨入金します。
ところが住信SBIネット銀行の銀行口座は、「15歳以上でなければ開設ができない」のです。
- 親名義の銀行口座
- 子供名義の銀行口座(楽天銀行)へ振込
- 子供名義の証券口座(SBI証券)へ即時入金
- ジュニアNISAで米国ETFを円貨決済で買付
楽天銀行への振込、SBI証券への入金は全て手数料が無料のため、手数料は円貨決済時の為替手数料(25銭)のみです。
米国ETF・MMFの銘柄別の保有割合
2020年8月時点で保有している米国ETFとMMFを、評価額で計算した銘柄別の保有割合をまとめました。

2020年4月に衝動的に10万円分を買付した米ドルは、全て米国ETFの買付に利用できました。
そこで、2020年8月からは停止していた外貨積立を再開し、買付時に余った米ドルで外貨建MMFを買付しました。


外貨建MMFの保有割合も「5.71%→3.82%」と下がり、アセットアロケーションにも合ってきました。

米国ETF・MMFへの投資額・評価額推移
2020年8月時点の投資額と評価額を加えた推移グラフがこちらです。

年月 | 運用金額(円) | 評価額(円) | 損益差額(円) | 運用増加額(円) | 為替 (1ドル) |
---|---|---|---|---|---|
2020年8月 | 3,445,354 | 3,703,987 | 258,633 | 268,482 | 106.59 |
2020年7月 | 3,176,872 | 3,304,903 | 128,031 | 225,644 | 107.21 |
2020年6月 | 2,951,228 | 2,998,024 | 46,790 | 13,565 | 106.89 |
2020年5月 | 2,937,663 | 2,729,467 | -208,196 | 51,526 | 106.89 |
2020年4月 | 2,886,137 | 2,660,436 | -225,701 | 483,635 | 107.92 |
2020年3月 | 2,402,502 | 2,204,521 | -197,981 | 121,348 | 103.45 |
2020年2月 | 2,281,154 | 2,429,221 | 148,066 | 286,944 | 109.94 |
2020年1月 | 1,994,210 | 2,101,004 | 106,794 | 114,643 | 109.61 |
2019年12月 | 1,879,567 | 1,949,852 | 70,285 | 95,503 | 108.60 |
2019年11月 | 1,784,064 | 1,835,116 | 51,052 | 249,262 | 108.87 |
2019年10月 | 1,534,802 | 1,566,652 | 31,850 | 278,829 | 108.69 |
2019年9月 | 1,255,973 | 1,298,611 | 42,638 | 179,458 | 108.05 |
2019年8月 | 1,076,515 | 1,094,417 | 17,902 | 143,598 | 105.99 |
2019年7月 | 932,917 | 962,301 | 29,384 | 276,055 | 108.88 |
2019年6月 | 656,862 | 653,210 | -3,652 | 140,442 | 108.47 |
2019年5月 | 516,420 | 504,925 | -11,495 | 128,734 | 109.64 |
2019年4月 | 387,686 | 392,882 | 5,196 | 100,846 | 111.49 |
2019年3月 | 286,840 | 289,873 | 3,033 | 286,840 | 110.00 |
2019年2月 | 0 | 0 | 0 | 0 | – |
- 運用金額:3,445,354円
- 損益差額:258,633円
- 運用増加額:268,482円
運用増加額は約26万円でしたが、2人目のジュニアNISA口座開設が遅れているため、想定よりは少額でした。
ちなみに、私達の投資金額は、私達のリスク許容度に合わせたものであるということも重要です。
私達も他人の投資内容を参考にすることはありますが、比べることはしません。
投資は目的が全てであり、人それぞれ投資の目的は違います。
だからこそ、自分達の目的を明確にして、リスク許容度に合わせた投資が何よりも大切だと考えています。

米国ETF・MMFからの分配金の推移
2020年8月14日における米国ETF・MMFからの分配金の詳細と推移をグラフにまとめました。

日付 | ティッカー等 | 分配金 (ドル) | 年度別の累計 (ドル) | 2019年3月からの累計 (ドル) |
---|---|---|---|---|
2020年8月3日 | MMF | 0.12 | 140.31 | 407.38 |
2020年8月7日 | LQD | 2.13 | 142.44 | 409.51 |
2020年8月は、MMFとLQDからの分配金のみで金額としては約2ドルと少額でした。
私達はインデックス投資を行っていますが、実際に取り組む中で本当に続けることが難しい投資手法だと感じています。
分配金が手に入らなければ、ただ毎月お金を支払い続け、評価額の増減を見るだけです。
確かに評価額を見れば、資産の「金額」は増えているのでしょう。
ただ利益を確定させ、売却をしない限り手元にお金が入ってくることはありません。
投資信託は分配金を自動で再投資している「はず」なので、資産運用の効率は分配金を受け取るよりも良いと理論上は言えます。
一方で米国ETF投資の場合、分配金は二重課税もされるため決して効率は良くありません。

それでも私達が米国ETF投資を活用するのは、分配金が精神的な支えになると実感しているからです。
年間4回、ボーナスのように手に入る分配金は、資産を実感するだけでなく、投資を楽しむ要素にもなっています。

企業型確定拠出年金(企業型DC)の運用実績
2020年8月14日時点の企業型確定拠出年金の推移をまとめたのがこちらのグラフです。

年月 | 運用金額(円) | 評価額(円) | 損益差額(円) | 積立額(円) |
---|---|---|---|---|
2020年8月 | 1,388,965 | 1,532,626 | 143,661 | 11,000 |
2020年7月 | 1,377,965 | 1,477,862 | 99,897 | 51,000 |
2020年6月 | 1,326,965 | 1,381,976 | 55,011 | 51,000 |
2020年5月 | 1,275,965 | 1,264,049 | -11,916 | 51,000 |
2020年4月 | 1,224,985 | 1,211,674 | -13,291 | 51,000 |
2020年3月 | 1,165,978 | 1,148,589 | -17,389 | 51,000 |
2020年2月 | 1,114,978 | 1,226,521 | 111,543 | 51,000 |
2020年1月 | 1,063,978 | 1,132,969 | 68,991 | 51,000 |
2019年12月 | 1,012,978 | 1,070,251 | 57,273 | 51,000 |
2019年11月 | 961,978 | 1,017,567 | 55,589 | 51,000 |
2019年10月 | 910,978 | 925,467 | 14,489 | 51,000 |
2019年9月 | 859,978 | 879,373 | 19,395 | 51,000 |
2019年8月 | 808,978 | 805,050 | -3,928 | 51,000 |
2019年7月 | 757,978 | 765,500 | 7,522 | 51,000 |
2019年6月 | 706,978 | 699,493 | -7,485 | 51,000 |
2019年5月 | 655,978 | 667,057 | 11,079 | 51,000 |
2020年8月から企業型DCのマッチング拠出を止めて、積立金額は1,1000円に減額しました。
企業型DCやiDeCoは出口戦略がとても難しいと私達は考えています。
私達はiDeCoの出口戦略は大きく3つあると考えています🧐
1️⃣60歳にiDeCoを一括受け取り
⇨65歳に退職金2️⃣60-65歳はiDeCoを年金受け取り
⇨65歳で残りを一括受け取り3️⃣50歳で早期退職の退職金
⇨65歳でiDeCoを一括どれにせよ、会社、セミリタイア、資金拘束を考慮しながらの判断ですね🤔 https://t.co/LRI9MgNEZj
— ももたま夫婦@米国ETF投資家&夫婦ブロガー (@MomotamaHappy) August 6, 2020
私達の場合、55歳でセミリタイア環境を作ることを目標にしていますが、実際にセミリタイアをするかは未定です。
子供達の成長だけでなく、私達自身の労働・生活環境は、これからどんどん変わっていくでしょう。
さらに私達の価値観も変化し続けていく中で、やはり長期的な資金拘束は大きなデメリットです。
暴落リスク・為替リスク時の資産減少額を確認
2020年8月現在、暴落リスク・為替リスクによる資産の減少見込みは以下のとおりです。(1ドル=106.59円)
評価額(円) | 暴落時の想定額(円) | 暴落リスク (5割減) | 為替リスク (3割減) | |
---|---|---|---|---|
米国ETF | 3,561,893 | 1,246,663 | ○ | ○ |
MMF | 142,094 | 99,466 | × | ○ |
企業型DC | 1,532,626 | 766,313 | ○ | × |
合計 | 5,236,613 | 2,112,441 | – | – |
暴落によって、資産が約523万から約211万円まで減少する可能性があるということです。
何年もかけて約500万円の資産が、どんどん減り続けていく中、それでも積立投資をし続けていく。
私達が選んでいるインデックス投資とは、まさにそんな投資手法であることを忘れてはいけません。
そういう意味ではブログと同じで「続ける」ための考え方、取り組み方も重要です。
- 余裕を持った資金管理
- 余剰資金を増やすための家計見直し、副業
- 分配金という名の資産収入
なお、暴落リスク・為替リスクについては、以下の記事にまとめましたので、参考にしてみてください。

まとめ:投資における目的の重要性を再認識
夏枯れ相場と呼ばれるアノマリーがある8月ですが、実際の市況を見ても、状況を完全に理解することが私達にはできませんでした。
それと同時に、正確に理解する必要がないということを改めて実感しました。
投資がお金を増やすための強力な手段であることは、間違いありません。
ですが、投資の目的によって取りうるべき手段も違えば、取り組む姿勢も変わってきます。
私達はインデックス投資を選択したからこそ、投資を続けていくための環境づくりが重要になります。
- 家計見直し:収支の改善
- 副業:余剰資金の増加
- 米国ETF投資:資産収入で投資を楽しむ
だからこそ、投資の目的、つまり「いつまでに何のために何が必要なのか?」を明確にすることが重要なのです。
もし、投資の目的が分からないなら、ぜひ一度「価値観マップ」に取り組んでみることをおすすめします。
時間がかかって面倒だと感じるかもしれませんが、結果的には1番の近道になるはずです。
