- 30代子育て世帯の資産運用を知りたい
- 米国ETF投資、企業型確定拠出年金の実績を知りたい
- 他人の資産運用の状況に興味がある
こんにちは、ももたまです。
2019年3月から米国ETF投資、企業型確定拠出年金を開始して18ヶ月が経ちました。
みなさんは、9月にいろいろな「投資アノマリー」があるのをご存知ですか?
アノマリー(Anomaly)とは、現代ポートフォリオ理論や相場に関する理論の枠組みでは説明することができないものの、経験的に観測できるマーケットの規則性のことです。
(出典:SMBC日興証券株「初めてでもわかりやすい用語集」より)
- 株は5月に売り9月に買え(セル・イン・メイ)
- 9月底値
- 秋には魔物が住む
ところが実際の米国市場、ダウ平均株価の推移は順調に右肩上がりを続けています。
先月の報告時(2020年8月14日)からの騰落率
- 8月14日:27,931.02ドル
- 9月16日:28,216.53ドル
- 【結果】+101.36(+0.36%)
2020年2月末のコロナショックを受け、「第二波はいつ来るのか?」と懸念されていました。
ですが、2020年8月18日にS&P500の最高値が更新され、コロナショックは幕を閉じたと言えるでしょう。
2019年3月から投資を始めた私達にとって、今回のコロナショックは初めての暴落でした。
- 日々、市況のニュースを必要以上に追いかける
- 円高に釣られて10万円を突発的にドル転する
- 魅力的な水準になったLQD、IYRの買付を忘れる
投資において経験が本当に重要で、頭で分かっていても理想通りに動くことはできないと痛感しました。
その一方で、だからこそ「少額からでも投資を始めた方が良い」とも強く感じました。
また、暴落時に落ち着いて過ごせたのは資金管理のおかげと理解できたので、リスク許容度を意識しながら今後も投資を続けていきます。
では、2020年9月の運用実績報告の前に、私達の投資・運用方針を見ていきましょう。
目次
セミリタイア環境をつくるための投資・運用方針
私達は人生の目標の1つとして、「55歳までにセミリタイア環境をつくること」を挙げています。
そのために、以下3つの取り組みを続けています。
私達の人生の目的、目標については下記の記事を参考にしてみてください。

投資においては、米国ETF投資、企業型確定拠出年金に取り組み、運用方針は以下のとおりです。
運用方針 | 米国ETF投資 | 企業型確定拠出年金 |
---|---|---|
投資対象 | 米国ETF(VT、VYM、LQD、IYR) | 外国債券・株式インデックス |
投資方法 | 毎月定期積立(一般NISA+ジュニアNISA) | 毎月定期積立 |
運用期間 | 20年以上 | 20年以上 |
積立金額 | 年間約400万 | 年間約60万(月約5万) →約12万円(月約1万円) |
備考 | 積立金額は適宜調整 ※2020年7月よりジュニアNISAを活用 | 給与の一部を加えた最大積立金額 ※2020年8月より月約1万円に減額 |
私達が資産運用の主軸として「米国ETF投資」を選んだ理由は、下記の記事を参考にしてください。

では、2020年9月の投資・資産運用の詳細な実績を見ていきましょう。
米国ETF投資の買付、運用実績を公開
米国ETF・MMFの買付銘柄、保有銘柄の評価額
私達が2020年9月16日時点で、保有している全ての銘柄と評価額(1ドル=105.31円)を表にまとめました。
銘柄 | 口数 | 取得単価 | 現在値 | 損益 (ドル) | 損益計 (ドル) | 損益計 (円) | 評価額別割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
VT | 384 | 76.00 | 82.67 | 6.67 | 2559.78 | 269,570 | 77.96% |
VYM | 61 | 83.70 | 83.5 | -0.2 | 12.46 | 1,312 | 12.51% |
LQD | 8 | 117.34 | 135.99 | 18.65 | 149.2 | 15,712 | 2.67% |
IYR | 7 | 87.59 | 84.58 | -3.01 | -21.10 | -2,222 | 1.45% |
MMF | 1 | – | 2,199.12 | 0 | 0 | 0 | 5.40% |
合計 | 2675.42 | 281,748 | 100% |
2020年9月の買付銘柄・口数・買付金額は以下のとおりです。
2020年8月の報告で開設が完了していなかった、ジュニアNISA口座が無事に開設されました。
ジュニアNISAで「何に投資するのか?」は話題に良くあがりますが、私達は米国ETFのVTを選択しました。
そのため証券会社も、ジュニアNISAで米国ETFが唯一買付できるSBI証券を選びました。
理論上は、分配金が自動的に再投資される投資信託の方が、米国ETFよりも資産運用効率が良いと言われています。
ではなぜ、私達はジュニアNISAで米国ETFを選んだのか?
その理由については、ジュニアNISAに関する下記の記事にまとめたので、参考にしてみてください。

「投資は目的が全て」だからこそ、自分達の目的にあった手段を選択しましょう。
ちなみに、ジュニアNISAにおける米国ETFの買付も、基本的には通常の買付方法と変わりません。
唯一の違いは、外貨入金ができないため「円貨決済」で買付しなければならない事でしょう。

なお、VTを含めた私達が投資している銘柄の詳細は、下記の記事を参考にしてみてください。

米国ETF・MMFの銘柄別の保有割合
2020年9月時点で保有している米国ETFとMMFを、銘柄別ごとの評価額を基準にして保有割合をまとめました。

2020年9月はVT、VYMの2銘柄を定期買付しただけなので、先月と比べても資産割合は大きく変わっていません。
なお、私達は住信SBIネット銀行の外貨積立を活用して、為替手数料を2銭に抑えながら外貨買付しています。

外貨買付の場合、余った端数の外貨は外貨建MMFに投資することで無駄なく外貨も運用しましょう。
米国市場では金利の引き下げが続いているため、外貨建MMFの利回りも1年前に比べて0.1%と低迷しています。
それでもSBI証券では外貨で保有していても金利がつかないため、少しでも運用に回すことがおすすめです。

ちなみに、私達が目指してるアセットアロケーションに比べると「債権・不動産+MMF」の割合が低くなっています。
現在(%) | アセットアロケーション(%) | |
---|---|---|
債権 | 2.67 | 20 |
不動産+MMF | 6.85 | 10 |
現時点では債権ETF(LQD)、不動産ETF(IYR)のどちらも魅力的な水準ではありません。
そこで、債権を買付して割合を増やすのか?アセットアロケーションを見直すのか?を検討していきます。

米国ETF・MMFへの投資額・評価額推移
2020年9月時点の投資額と評価額を加えた推移グラフがこちらです。

年月 | 運用金額(円) | 評価額(円) | 損益差額(円) | 運用増加額(円) | 為替 (1ドル) |
---|---|---|---|---|---|
2020年9月 | 4,004,188 | 4,285,936 | 281,748 | 558,834 | 105.31 |
2020年8月 | 3,445,354 | 3,703,987 | 258,633 | 268,482 | 106.59 |
2020年7月 | 3,176,872 | 3,304,903 | 128,031 | 225,644 | 107.21 |
2020年6月 | 2,951,228 | 2,998,024 | 46,790 | 13,565 | 106.89 |
2020年5月 | 2,937,663 | 2,729,467 | -208,196 | 51,526 | 106.89 |
2020年4月 | 2,886,137 | 2,660,436 | -225,701 | 483,635 | 107.92 |
2020年3月 | 2,402,502 | 2,204,521 | -197,981 | 121,348 | 103.45 |
2020年2月 | 2,281,154 | 2,429,221 | 148,066 | 286,944 | 109.94 |
2020年1月 | 1,994,210 | 2,101,004 | 106,794 | 114,643 | 109.61 |
2019年12月 | 1,879,567 | 1,949,852 | 70,285 | 95,503 | 108.60 |
2019年11月 | 1,784,064 | 1,835,116 | 51,052 | 249,262 | 108.87 |
2019年10月 | 1,534,802 | 1,566,652 | 31,850 | 278,829 | 108.69 |
2019年9月 | 1,255,973 | 1,298,611 | 42,638 | 179,458 | 108.05 |
2019年8月 | 1,076,515 | 1,094,417 | 17,902 | 143,598 | 105.99 |
2019年7月 | 932,917 | 962,301 | 29,384 | 276,055 | 108.88 |
2019年6月 | 656,862 | 653,210 | -3,652 | 140,442 | 108.47 |
2019年5月 | 516,420 | 504,925 | -11,495 | 128,734 | 109.64 |
2019年4月 | 387,686 | 392,882 | 5,196 | 100,846 | 111.49 |
2019年3月 | 286,840 | 289,873 | 3,033 | 286,840 | 110.00 |
2019年2月 | 0 | 0 | 0 | 0 | – |
- 運用金額:4,004,188円
- 評価額:4,285,936円
- 損益差額:281,748円
- 運用増加額:558,834円
ジュニアNISA(子供達2人分)の本格的な運用が始まったため、今月の投資金額は約55万円と大きく増えました。
米国ETFの運用金額は400万円を超えましたが、総資産3,200万円に対する割合は約12%です。
投資を考える上で重要なのは、自分達のリスク許容度に合わせた金額を運用することです。
リスク許容度には「資産総額・投資経験」が含まれるため、基本的には時間と共に大きくなっていきます。
私達も月20万円の積立投資を1年以上続けてきたからこそ、今月の50万円も焦ることなく淡々と投資できました。
もし、リスク許容度が良く分からない場合は、ぜひ下記の記事を参考にして自分達のリスク許容度を見つけてください。

米国ETF・MMFからの分配金の推移
2020年9月16日における米国ETF・MMFからの分配金の詳細と推移をグラフにまとめました。

日付 | ティッカー等 | 分配金 (ドル) | 年度別の累計 (ドル) | 2019年3月からの累計 (ドル) |
---|---|---|---|---|
2020年8月28日 | MMF | 0.09 | 142.53 | 409.60 |
2020年9月8日 | LQD | 2.13 | 144.66 | 411.73 |
2020年9月はVT、VYMの分配金が支払われる月ですが、月末になるため現時点では受け取っていません。
私達は積立投資をしているため、基本的に分配金も右肩上がりで増えていくことになります。
インデックス投資を行っている私達の場合、分配金の金額は決して多くはありません。
ですが、分配金という資産収入は例え少額であったとしても、不労所得を味わう大切な経験と考えています。
なぜなら、インデックス投資における1番の難しさは、「資産の増加を感じにくいこと」だからです。
私達も理論上は「米国ETFは投資信託よりも資産運用効率が落ちる」と考えています。
特に分配金は二重課税され、一般NISAを利用していても外国源泉徴収税(10%)が徴収されます。

ただ、私達にとって資産運用における最重要ポイントは「相場で生き続けること」だと考えています。
米国ETF投資は、「分配金という資産収入を実感しながら、インデックス投資を続けられる」私達にとっての最適解です。
企業型確定拠出年金(企業型DC)の運用実績
2020年9月16日時点の企業型確定拠出年金の推移をまとめたのがこちらのグラフです。

年月 | 運用金額(円) | 評価額(円) | 損益差額(円) | 積立額(円) |
---|---|---|---|---|
2020年9月 | 1,399,965 | 1,532,085 | 132,120 | 11,000 |
2020年8月 | 1,388,965 | 1,532,626 | 143,661 | 11,000 |
2020年7月 | 1,377,965 | 1,477,862 | 99,897 | 51,000 |
2020年6月 | 1,326,965 | 1,381,976 | 55,011 | 51,000 |
2020年5月 | 1,275,965 | 1,264,049 | -11,916 | 51,000 |
2020年4月 | 1,224,985 | 1,211,674 | -13,291 | 51,000 |
2020年3月 | 1,165,978 | 1,148,589 | -17,389 | 51,000 |
2020年2月 | 1,114,978 | 1,226,521 | 111,543 | 51,000 |
2020年1月 | 1,063,978 | 1,132,969 | 68,991 | 51,000 |
2019年12月 | 1,012,978 | 1,070,251 | 57,273 | 51,000 |
2019年11月 | 961,978 | 1,017,567 | 55,589 | 51,000 |
2019年10月 | 910,978 | 925,467 | 14,489 | 51,000 |
2019年9月 | 859,978 | 879,373 | 19,395 | 51,000 |
2019年8月 | 808,978 | 805,050 | -3,928 | 51,000 |
2019年7月 | 757,978 | 765,500 | 7,522 | 51,000 |
2019年6月 | 706,978 | 699,493 | -7,485 | 51,000 |
2019年5月 | 655,978 | 667,057 | 11,079 | 51,000 |
企業型DCは2020年8月から積立金額を、会社が拠出する金額のみ(1,1000円)に減額しました。
iDeCo・企業型DCは、所得控除・運用非課税のメリットはありますが、60歳までの資金拘束というデメリットが大きすぎます。
特に子育て世帯である私達の場合、数年先の状況が読めないことからも「資金の流動性」を重視しています。
- 一般NISA…資金拘束なし
- ジュニアNISA…2024年から資金拘束なし
- 企業型DC・iDeCo…60歳まで資金拘束
また、企業型DC・iDeCoは受け取るタイミングで課税される可能性があるため、運用益が非課税でも注意が必要です。
まさに「目的に応じた利用検討が必要不可欠な制度」と言えるでしょう。
暴落リスク・為替リスク時の資産減少額を確認
2020年9月現在、暴落リスク・為替リスクによる資産の減少見込みは以下のとおりです。(1ドル=105.31円)
評価額(円) | 暴落時の想定額(円) | 暴落リスク (5割減) | 為替リスク (3割減) | |
---|---|---|---|---|
米国ETF | 4,054,347 | 1,419,021 | ○ | ○ |
MMF | 231,589 | 162,113 | × | ○ |
企業型DC | 1,532,085 | 766,043 | ○ | × |
合計 | 5,818,021 | 2,347,176 | – | – |
暴落によって、「資産が約582万から約235万円まで減少する可能性がある」と考えられます。
今回のコロナショックで、私達も一時期は運用益がマイナスの期間が数ヶ月続きました。
その状況でも正直な話、リスクを常に意識していたため、不安は全くありませんでした。
何年も右肩下がりが続く状況でも、淡々とインデックス投資を続けていくためには資金管理が最重要です。
常に暴落リスク・為替リスクを意識して、投資に取り組んでいきましょう。
なお、暴落リスク・為替リスクについては、以下の記事を参考にしてみてください。

まとめ:投資の経験とリスク許容度の関係を実感
2020年9月は子供達2人分のジュニアNISA口座が開設され、投資金額も月50万円を超えました。
2019年3月に始めた時(月20万円)と比べると、投資金額は約2倍になりました。
それでも淡々と投資できたことは、私達のリスク許容度が少しずつ上っているからだと言えるでしょう。
18ヶ月、1年半という投資経験を経て、あらためて「少額からでも投資を始めて経験を積むこと」が大切だと感じました。
また、少額投資は「行動」であり、その結果を踏まえた「試行錯誤」も大切です。
私達の場合、「いろいろな書籍を得た知識と実際の体験を紐付けること」を意識しています。
投資に関する初心者向けの書籍も、最初に読んだ時は全て理解することはできませんでした。
だからこそ、本に書いている内容や言葉を、自分達の経験を元に理解することで学び続けています。
もし既に少額から投資を始めている人は、知識と経験を紐付けることに挑戦してみてください。
私達が活用している投資に関する書籍については、下記の記事を参考にしてください。

以上、ももたまでした!