- 30代子育て世帯の資産運用を知りたい
- 米国ETF投資、企業型確定拠出年金の実績を知りたい
- 他人の資産運用の状況に興味がある
こんにちは、ももたまです。
2019年3月から米国ETF投資、企業型確定拠出年金を開始して20ヶ月が経ちました。
アノマリー(Anomaly)とは、現代ポートフォリオ理論や相場に関する理論の枠組みでは説明することができないものの、経験的に観測できるマーケットの規則性のことです。
(出典:SMBC日興証券株「初めてでもわかりやすい用語集」より)
12月はサンタクロースラリー(株高になりやすい)というアノマリーがあり、その影響で11月は逆に落ち着いていると言われています。
ですが、今年はアメリカ大統領選挙・コロナワクチン開発のニュースもあり、全く落ち着いていません。
実際のダウ平均株価を見ても、値動きが激しいことが分かります。
先月の報告時からの騰落率
- 10月14日:28,514.00ドル
- 11月17日:29,783.35ドル
- 【結果】+1269.35(+4.45%)
他にも、11月16日、S&P500にテスラ(TSLA)が採用されるというニュースも入ってきました。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは16日、米電気自動車(EV)メーカー、テスラをS&P500種株価指数の構成銘柄として採用すると発表した。(出典:Bloomberg)
わずか1ヶ月の間で、色々なニュースが指標・株価に影響を与える状況を目の当たりにしています。
一方で私達は、正直な話、多くのニュースをリアルタイムに確認しているわけではありません。
特に2020年11月は、アメリカ大統領選があると知っていたので、月初の定期買付の確認と今回の集計以外、証券口座を確認していません。
それくらい意識的に距離を置く方が、今回の場合、私達にとっては心地良い状況でした。
色々なニュースが気になる気持ちもわかりますが、みなさんも、自分なりの投資に対する距離感を見つけてください。
では、今月も私達の投資・運用方針を確認した上で、運用実績を見ていきましょう。
目次
セミリタイア環境をつくるための投資・運用方針
私達は人生の目標の1つとして、「55歳までにセミリタイア環境をつくること」を挙げています。
そのために、以下3つの取り組みを続けています。
なお、私達の人生の目的・目標については下記の記事にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

投資においては、米国ETF投資・企業型確定拠出年金をメインに取り組んでいます。
また、来年からは「一般NISA」を「つみたてNISA」へ切り替える予定でいます。
それぞれの運用方針は、以下のとおりです。
運用方針 | 米国ETF投資 | 企業型確定拠出年金 |
---|---|---|
投資対象 | 米国ETF(VT、VYM、LQD、IYR) | 外国債券・株式インデックス |
投資方法 | 毎月定期積立(一般NISA+ジュニアNISA) | 毎月定期積立 |
運用期間 | 20年以上 | 20年以上 |
積立金額 | 年間約400万 | 年間約60万(月約5万) →約12万円(月約1万円) |
備考 | 積立金額は適宜調整 ※2020年7月よりジュニアNISAを活用 | 給与の一部を加えた最大積立金額 ※2020年8月より月約1万円に減額 |
なお、私達が資産運用の主軸として米国ETF投資を選んだ理由は、下記の記事を参考にしてください。

では、2020年11月の投資・資産運用の詳細な実績を見ていきましょう。
米国ETF投資の買付、運用実績を公開
米国ETF・MMFの買付銘柄、保有銘柄の評価額
私達が2020年11月17日時点で、保有している全ての銘柄と評価額(1ドル=103.92円)を表にまとめました。
銘柄 | 口数 | 取得単価 | 現在値 | 損益 (ドル) | 損益計 (ドル) | 損益計 (円) | 評価額別割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
VT | 484 | 77.31 | 88.06 | 10.75 | 5205.10 | 540,914 | 77.28% |
VYM | 69 | 83.47 | 88.95 | 5.48 | 378 | 39,282 | 11.13% |
LQD | 8 | 117.34 | 136.64 | 19.30 | 154.4 | 16,045 | 1.98% |
IYR | 7 | 87.59 | 86.71 | -0.88 | -6.19 | -643 | 1.10% |
MMF | 1 | – | 4,695.12 | 0 | 0 | 0 | 8.51% |
合計 | 5731.31 | 595,598 | 100% |
2020年11月の買付銘柄・口数・買付金額は以下のとおりです。
- VT:51口(ジュニアNISA含む)
- VYM:3口
- 買付金額:4,757.91ドル(約50万円)
2020年11月も、ジュニアNISAの非課税枠を最大限に活用するべく、買付金額は約50万円と高くなりました。
ちなみに、非課税枠は来年に持ち越すことができません。
例えばジュニアNISAは2023年末で廃止が決定しているため、始める時期が来年になると単純に非課税枠が減ります。
今年(2020年)から活用
- 非課税枠:80万円
- 期間:4年間
- 合計:320万円
来年(2021年)から活用
- 非課税枠:80万円
- 期間:3万円
- 合計240万円
ジュニアNISAに関しては、以下の記事に詳細をまとめたので、ぜひ忘れずに口座開設から進めていきましょう。

ちなみに、私達はジュニアNISAで投資信託ではなく、あえて米国ETFのVT(全世界株式)へ投資しています。
また、VTとVYMは定期買付していますが、タイミングを見計らってLQD(債権)、IYR(不動産、REIT)も買付する予定です。
それぞれの銘柄の特徴は、別の記事にまとめているので、確認してみてください。

米国ETF・MMFの銘柄別の保有割合
次に、2020年11月時点で保有している米国ETFとMMFを、評価額を基準にして保有割合をまとめました。

2020年11月もVT・VYMを定期買付しただけなので、保有割合は先月から大きく変わっていません。
ただ、住信SBIネット銀行の外貨買付を活用しているため、定期買付で余った外貨は外貨建MMFで運用しています。

米国ETF・MMFへの投資額・評価額推移
続いて、2020年11月時点の投資額と評価額を加えた推移グラフがこちらです。

年月 | 運用金額(円) | 評価額(円) | 損益差額(円) | 運用増加額(円) | 為替 (1ドル) |
---|---|---|---|---|---|
2020年11月 | 5,142,814 | 5,738,412 | 595,597 | 549,399 | 103.92 |
2020年10月 | 4,593,415 | 4,950,564 | 357,149 | 589,227 | 105.36 |
2020年9月 | 4,004,188 | 4,285,936 | 281,748 | 558,834 | 105.31 |
2020年8月 | 3,445,354 | 3,703,987 | 258,633 | 268,482 | 106.59 |
2020年7月 | 3,176,872 | 3,304,903 | 128,031 | 225,644 | 107.21 |
2020年6月 | 2,951,228 | 2,998,024 | 46,790 | 13,565 | 106.89 |
2020年5月 | 2,937,663 | 2,729,467 | -208,196 | 51,526 | 106.89 |
2020年4月 | 2,886,137 | 2,660,436 | -225,701 | 483,635 | 107.92 |
2020年3月 | 2,402,502 | 2,204,521 | -197,981 | 121,348 | 103.45 |
2020年2月 | 2,281,154 | 2,429,221 | 148,066 | 286,944 | 109.94 |
2020年1月 | 1,994,210 | 2,101,004 | 106,794 | 114,643 | 109.61 |
2019年12月 | 1,879,567 | 1,949,852 | 70,285 | 95,503 | 108.60 |
2019年11月 | 1,784,064 | 1,835,116 | 51,052 | 249,262 | 108.87 |
2019年10月 | 1,534,802 | 1,566,652 | 31,850 | 278,829 | 108.69 |
2019年9月 | 1,255,973 | 1,298,611 | 42,638 | 179,458 | 108.05 |
2019年8月 | 1,076,515 | 1,094,417 | 17,902 | 143,598 | 105.99 |
2019年7月 | 932,917 | 962,301 | 29,384 | 276,055 | 108.88 |
2019年6月 | 656,862 | 653,210 | -3,652 | 140,442 | 108.47 |
2019年5月 | 516,420 | 504,925 | -11,495 | 128,734 | 109.64 |
2019年4月 | 387,686 | 392,882 | 5,196 | 100,846 | 111.49 |
2019年3月 | 286,840 | 289,873 | 3,033 | 286,840 | 110.00 |
2019年2月 | 0 | 0 | 0 | 0 | – |
2020年11月時点の運用状況
- 運用金額:5,142,814円
- 評価額:5,738,412円
- 損益差額:595,597円
- 運用増加額:549,399円
米国ETF投資を始めて20ヶ月が経ち、少しずつですが私達のリスク許容度が高まっていることを実感しています。
2019年3月の私達が、500万円という金額を運用していたら寝れなかったかもしれません。
それくらい、少額ずつ積立し続けて行く中での「投資経験」は、本当に重要なのだと理解しています。
一方で、3,200万円という総資産額から見れば、運用金額が小さすぎると感じる人もいるでしょう。
ですが、今後何十年という期間で投資を続けていく中で、何よりも重要なのは相場から退場しないということです。
特に子育て世帯の場合、収入だけでなく、支出も正確に読むことは難しいです。
だからこそ、誰かと比較することなく、自分達のペースで資産運用に取り組んでいきましょう。

米国ETF・MMFからの分配金の推移
2020年11月17日における米国ETF・MMFからの分配金の詳細と推移をグラフにまとめました。

日付 | ティッカー等 | 分配金 (ドル) | 年度別の累計 (ドル) | 2019年3月からの累計 (ドル) |
---|---|---|---|---|
2020年10月30日 | MMF | 0.29 | 328.19 | 595.26 |
2020年11月6日 | LQD | 2.04 | 330.23 | 597.30 |
2020年11月はLQDからのみ分配金を受け取り、年度別累計が330ドルを突破しました。
インデックス投資は本当に買付し続けるだけで、普段の生活への影響もほとんどありません。
そのため、他の投資手法の話を聞くと、つい目移りしたくなることもあるでしょう。
しかし、米国ETFからの分配金には、大きく3つの税金が課税されることを忘れてはいけません。
- (国外)外国源泉徴収税:10%
- (国内)所得税:15.315%
- (国内)住民税:5%
そして、国外の外国源泉徴収税に関しては、確定申告によって一部を還付してもらうことが可能です。
ですが、みなさんも普段の生活の中で多くの税金を支払っていることを思い出してください。
それはつまり、税金が私達の生活に深く根付いているということを意味するのです。
「よく分からないから遠ざける」のではなく、「よく分からないからこそ知る」という姿勢で一歩踏み出してみてください。
ただ、税金を知ることに対して、何から始めたら良いのか悩む場合は、税理士YouTuberでもある大河内さんの漫画がおすすめです。
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企業型確定拠出年金(企業型DC)の運用実績
2020年11月17日時点の企業型確定拠出年金の推移をまとめたのがこちらのグラフです。

年月 | 運用金額(円) | 評価額(円) | 損益差額(円) | 積立額(円) |
---|---|---|---|---|
2020年11月 | 1,421,965 | 1,593,357 | 171,392 | 11,000 |
2020年10月 | 1,410,965 | 1,566,797 | 155,832 | 11,000 |
2020年9月 | 1,399,965 | 1,532,085 | 132,120 | 11,000 |
2020年8月 | 1,388,965 | 1,532,626 | 143,661 | 11,000 |
2020年7月 | 1,377,965 | 1,477,862 | 99,897 | 51,000 |
2020年6月 | 1,326,965 | 1,381,976 | 55,011 | 51,000 |
2020年5月 | 1,275,965 | 1,264,049 | -11,916 | 51,000 |
2020年4月 | 1,224,985 | 1,211,674 | -13,291 | 51,000 |
2020年3月 | 1,165,978 | 1,148,589 | -17,389 | 51,000 |
2020年2月 | 1,114,978 | 1,226,521 | 111,543 | 51,000 |
2020年1月 | 1,063,978 | 1,132,969 | 68,991 | 51,000 |
2019年12月 | 1,012,978 | 1,070,251 | 57,273 | 51,000 |
2019年11月 | 961,978 | 1,017,567 | 55,589 | 51,000 |
2019年10月 | 910,978 | 925,467 | 14,489 | 51,000 |
2019年9月 | 859,978 | 879,373 | 19,395 | 51,000 |
2019年8月 | 808,978 | 805,050 | -3,928 | 51,000 |
2019年7月 | 757,978 | 765,500 | 7,522 | 51,000 |
2019年6月 | 706,978 | 699,493 | -7,485 | 51,000 |
2019年5月 | 655,978 | 667,057 | 11,079 | 51,000 |
私達は2020年7月まで、企業型DCに対してマッチング拠出をしていました。
ですが、大きく2つの理由からマッチング拠出を停止して、会社からの拠出分だけを運用しています。
- 60歳まで資金が拘束される
- 60歳以降に受け取る時、税制が変わる可能性がある
子育て世帯である私達は、学費・教育関連費のインフレ化を強く意識しています。
私達の子供が大学に入学するのは、少なくとも10年以上も先です。
確かに、保育園無償化・高校無償化など、教育に対する国の制度もドンドン変わっています。
本当に必要な時にお金が足りないということがないように、私達は流動性を最優先に考えています。
ちなみに、マッチング拠出を止めたことで増える余剰資金は、来年からつみたてNISAで運用していく予定です。
暴落リスク・為替リスク時の資産減少額を確認
2020年11月現在、暴落リスク・為替リスクによる資産の減少見込みは以下のとおりです。(1ドル=105.36円)
評価額(円) | 暴落時の想定額(円) | 暴落リスク (5割減) | 為替リスク (3割減) | |
---|---|---|---|---|
米国ETF | 4,604,416 | 1,611,546 | ○ | ○ |
MMF | 346,148 | 242,303 | × | ○ |
企業型DC | 1,566,797 | 783,399 | ○ | × |
合計 | 7,331,769 | 2,975,894 | – | – |
つまり暴落によって、資産が733万円から297万円まで減少する可能性があるということです。
リスクとリターンは表裏一体ですから、確かに大きなリスクを取れば大きなリターンを得られます。
一方で、自分のリスク許容度を超えた投資を続けていれば、精神的にも辛いだけでなく、最終的には大きな損失となるでしょう。
だからこそ、正しいリスクについて知り、適切なリスクを取ることを私達は意識しています。

2020年はコロナショックを通して、私達も初めての暴落を経験しました。
その中で強く感じたことが、「暴落は本当にいつ起きるのかが分からない」ということです。
- 子供の教育費が最大限にかかる時かも
- 不景気で会社のボーナスがカットされた時かも
- 病気で長期間入院して働けない時かも
コロナショックは本当に短期間で回復しましたが、過去の暴落では5年以上回復しなかったこともあります。
みなさんも、みなさん自身に合わせた資金管理を意識していきましょう。
まとめ:自分が心地よいと感じる距離感を知る
株価が落ち着きやすいと言われていた11月ですが、2020年11月は全く落ち着いていませんでした。
- アメリカ大統領選挙
- コロナワクチンの開発
- テスラのS&P500採用
大統領選挙では、バイデン氏の勝利によって株価が下がるとも上がるとも言われていました。
最終的な結果として株価は上昇しましたが、これもあくまで結果論に過ぎません。
「株価を読むことの難しさ」を実感した人達も多かったのではないでしょうか?
24時間という限られた時間の中で、投資は私達にとっては最優先の取り組みではありません。
やりたいことが多い「今」だからこそ、適切なリスクを取った上で、取り返しのつかない失敗を避けることが最重要です。
資産運用の世界では、「最適な投資方法は何か?」という質問に対する答えは、「各自の目的による」と言われています。
だからこそ、何のために投資をするのか?ということを考えながら、投資を学び、実践することを繰り返して行きましょう。

また、実際に投資をしてみることで、少しずつ自分達の投資に対する「心地よい距離感」を見つけることもできます。
私達も20ヶ月運用してきて、本当に少しずつですが投資との向き合い方が分かってきました。
口座開設の一歩が踏み出せていない人、開設したけれど実際に買付ができていない人。
「始めてみよう」と感じたときが投資を始めるタイミングですから、ぜひ一緒に投資に取り組んでいきましょう。
\ 米国ETF投資を始めるならSBI証券 /
以上、ももたまでした!