家計見直し

【家計見直し】医療保険を利用した経験がある私達が医療保険を解約した理由とは?

【家計見直し】医療保険を利用した経験がある私達が医療保険を解約した理由とは?

こんにちは、ももたまです。

今回は誰もが契約・解約を悩む、医療保険について考えてみましょう。

私達は結婚をキッカケに医療保険に加入して、約7年もの間、加入を続けていました。

たま
たま
出産時に入院が必要となり、医療保険も利用しましたね。
もも
もも
いわゆる保険で「得」をした側の人とも言えます。

そんな私達ですが、半年以上夫婦で話し合った結果、2020年1月に医療保険を解約しました


2人の子供を育てている30代であり、実際に保険を利用したこともある私達が、なぜ医療保険を解約したのか?

そこで今回は、医療保険を解約するまでに考えたことについて、以下の4つをまとめました。

  1. 実際に契約していた医療保険と利用体験談
  2. 医療保険に加入していた目的を振り返る
  3. サラリーマンの健康保険における保障内容
  4. 医療保険を不要と結論づけた理由とは?

医療保険は一度契約をすると、「なんとなく安心」と感じるため解約することを迷ってしまいます

私達も、その気持ちが痛いほど分かるからこそ、今回の記事が医療保険を考えるキッカケになれば嬉しいです。

もも
もも
多くの場合、医療保険は不要だからですよ。

なお、同時に解約をした「がん保険」については別の記事にまとめたので、参考にしてみてください。

【家計見直し】がん保険を解約した理由。夫婦で話し合ってきた道のりを大公開がん保険は不要!約半年間かけて夫婦で話し合い、解約を決めるまでの道のりを大公開!がんや公的医療保険の情報、そして私達が解約を決めた理由、さらにがんの治療費の対策も紹介します!...

実際に契約していた医療保険と利用体験談

私達が契約していた医療保険と保険料を振り返る

私達が実際に加入していた医療保険の詳細を、以下の通りまとめました。

保険会社メットライフ生命 医療保険
保険料(年額)約5万円(夫婦2人分)
入院給付金日額日額5,000円
入院中の手術1回10万円
外来手術1回2.5万円
先進医療あり(通算支払限度2,000万円)
通院保障なし
女性医療保険あり(妻のみ)

当時は担当のファイナンシャルプランナーの説明を聞いて、何も質問せずに言われるがまま契約したことを覚えています。

たま
たま
保障内容に対して、自分達の意見は全くありませんでしたね。

現在、医療保険を契約している人の中で「なぜ、その保障が必要なのか?」を明確に説明できる人は本当に少ないです。

当時の私達も同じくらい無関心でしたが、出産時に医療保険を利用することになりました。

妊娠・出産による入院で医療保険を利用した

妊娠・出産による入院で医療保険を利用した

第一子の予定日1ヶ月前の検診で「入院が必要」と言われ、慌ただしい中で入院の準備をしたことを今でも覚えています。

もも
もも
入院が必要になるとは、想像もしてませんでしたね。

入院が決まった時、お互いに医療保険の存在はすっかり忘れていました。

保険を利用する状況だと、実際に治療や入院に追われて、ゆっくりと考える時間はありません

たま
たま
大人になってから、初めての入院でしたからね。

入院の慌ただしいが落ち着き、費用などを考え始めた時、初めて医療保険の存在に気づいたのです。

担当のファイナンシャルプランナーに連絡をして、書類の記入・申請を行い、退院後に保険金を手にしました。

当時の家計簿を振り返ると、受け取った保険金の総額は約23万円でした

もも
もも
これが「最初で最後の」保険を利用した経験ですね。

その後、第二子を出産しましたが入院の必要はなく、医療保険を使う機会がないまま5年が過ぎました

そして、2019年の家計見直しの中で、夫婦で気になったことが医療保険・がん保険でした。

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医療保険について夫婦で最初に考えたことは、私達にとっての医療保険の目的とは何か?ということでした。

医療保険に加入していた目的を振り返る

私達にとって医療保険の目的とは何か?

実際の話し合いの中で、私達が目的ではないか?と挙げた内容は3つありました。

  1. 病気やケガをした時に「得」をするため
  2. 医療保険に加入すれば病気やケガをしても安心だから
  3. 病気やケガによって生活が困窮しないため

病気やケガをした時に「得」をするため

先程も説明しましたが、私達は第一子出産時に医療保険を利用して、約23万円の保険金を受け取りました。

医療保険に加入していなければ受け取れなったお金なので、「得をした」ことは間違いありません

それに、入院中は医療費以外にも以下のような費用が別途かかります。

  • 食事代
  • リネン代
  • 差額ベット代
たま
たま
お金がかかる中で、保険金は確かに嬉しかったですよ。

医療保険に加入をして、病気などで入院すれば、結果として「得をする可能性」はあります。

では、保険で得をするために私達は保険に加入しているのでしょうか?

例えば第一子の出産も、何事もなく普通に出産できたのであれば、入院はしたくありませんでした。

入院がした方が得だからと、生活習慣・食生活を乱して大きな病気で入院したいとは思いません。

私達は健康を害して入院するという不幸を願う、「不幸のギャンブル」を望んでいるわけではありませんでした

医療保険に加入すれば病気やケガをしても安心だから

次に夫婦で話し合っていた時に出た言葉が、「安心」でした。

もも
もも
「万が一、病気になっても安心」って聞きますよね。

確かに医療保険に加入することで、保険金という形で金銭面を支えてくれることは間違いありません。

ただ、病気・ケガそのものが良くなるわけではありませんよね?

病気やケガを考えて不安を感じることは決しておかしな話ではなりません。

ですが、医療保険に入っておけば「なんとなく安心」と、楽観視することは違います。

たま
たま
医療保険の「漠然とした安心」に向き合わないとね。

病気やケガによって生活が困窮しないため

最終的に私達がたどり着いた医療保険の目的、それは「生活の困窮を防ぐため」でした。

もし、病気やケガによって長期的な入院が必要になれば、医療費は高額になります。

さらに入院が長引いて働けなくなれば、生活ができなくなる可能性も考えられます。

もも
もも
持病があるなど、人それぞれ事情もありますよね。

医療保険を契約してから7年経って、私達は初めて医療保険の目的を理解することになったのです。

では、私達は医療費が高額になったり、長期間の入院で生活が困窮する可能性はあるのでしょうか?

そこで理解しておくべきことが、誰もが加入している公的医療保険です。

  • 会社員→健康保険
  • 自営業者→国民健康保険
  • 高齢者→後期高齢者医療制度

私達は会社員世帯のため健康保険ですが、本当に保障が手厚くなっています。

たま
たま
改めて調べてみると驚くことも多かったですね。

サラリーマンの健康保険における保障内容

健康保険の高額療養費制度、傷病手当金

医療保険の必要性を考えた時、健康保険の各種制度に注目しました。

  • 高額療養費制度
  • 健康保険組合独自の付加給付
  • 傷病手当金
  • 休業補償給付

それぞれの制度について、もう少し詳しく見ていきましょう。

高額療養費制度は月間医療費の自己負担に上限を定めるもの

もし月100万円の医療費がかかった場合、通常であれば3割負担のため月30万円の支払いが必要です。

そんな時、高額療養費制度を活用すれば、月の医療費の支払いを自己負担限度額に抑えることができます

もも
もも
自己負担限度額の算出方法は以下のとおりです。
標準報酬月額自己負担限度額
83万円以上252,600円+(医療費-842,000)×1%
53万円~79万円167,400円+(医療費-558,000)×1%
28万円~50万円80,100円+(医療費-267,000)×1%
26万円以下57,600円

標準報酬額は、4月~6月に支給された報酬の平均額から計算しますが、簡単に確認する方法は2つあります。

  1. 給与控除の健康保険料、厚生年金から求める
  2. ねんきん定期便、ねんきんネットを活用する

1つ目は毎月の給与で控除されている「健康保険料」、「厚生年金」の金額から逆算する方法です。

標準報酬月額表(出典:協会けんぽ)

2つ目は、毎年送付されるねんきん定期便、もしくはねんきんネットで確認する方法です。

ねんきん定期便

ざっくり目安ですが、年収約370万円~700万円くらいなら、自己負担限度額は月約9万円ほどになります。

さらに会社員の場合、加入している健康保険組合による付加給付があるかもしれません。

私達の健康保険組合も付加給付制度があり、月の自己負担限度額は月3万円になることが分かりました。

たま
たま
月100万円の医療費が「月3万円の負担」って凄いですよね。

高額療養費制度、保険組合の付加給付に関しては下記の記事にまとめたので、参考にしてみてください。

【家計見直し】会社員必見!高額療養費制度と健康保険組合付加給付で医療費削減!
【家計見直し】会社員必見!高額療養費制度と健康保険組合付加給付で医療費削減!病気や怪我で医療費が高額になったときは、高額療養費制度、健康保険組合独自の付加給付を利用しよう。グループ会社や中小企業でも付加給付を受けられる可能性は十分ある。...

なお、高額療養費制度は以下のような費用が対象外ということも重要です。

  • 差額ベッド代
  • 入院中の病院の食事代
  • 入院中の日用品代
  • 健康保険適用外の診療
  • 出産費用
  • 先進医療の費用

傷病手当金は最長1年6ヶ月、平均給与の約66%が支給

傷病手当金とは病気やケガで働けなくなった時、生活を保障するために支給されるものです。

もも
もも
受給条件は以下の4つを全て満たすことですよ。
  1. 業務外の病気やケガにより休業していること
  2. 療養のため、仕事に就くことができないこと
  3. 連続3日間を含み、4日間以上仕事に就けないこと
  4. 休業中に給与の支払いがなかったこと

傷病手当金の受給期間は最長1年6ヶ月ですが、別の病気などが理由であれば複数回受けることもできます。

また、1回目の病気が完治した後、再発した場合でも支給されるため長期的にも活用できる制度です。

傷病手当金の金額は、直近1年間の平均給与の約66%です

たま
たま
月20万円なら、月約13万円も受け取ることができますね。

また、通勤中や勤務中による病気やケガ、つまり労災の場合は休業補償給付が使えます。

受給金額は直近3ヶ月の給与の約80%が目安で、給付期間は療養中であればずっと受け取れます。

 

では最後に、私達が「医療保険は不要と結論づけた理由をまとめました。

医療保険を不要と結論づけた理由とは?

医療保険より、貯蓄、資産にお金を

まず、私達が医療保険に加入した目的は、「病気やケガによって生活が困窮することを防ぐため」でした。

しかし、会社員世帯である私達は、健康保険の各種制度を活用することができます。

  • 高額療養費制度
  • 健康保険組合独自の付加給付
  • 傷病手当金
  • 休業補償給付
もも
もも
自己負担の上限や、1年以上の収入保障があるわけです。

つまり、医療保険が無くとも、ある程度の貯蓄があれば生活が困窮することは無いと考えています。

夫婦で何度も何度も話し合い出した結論は以下のとおりです。

  • 最低限の貯蓄があれば医療保険は不要
  • 医療保険を解約して、貯蓄をより効率的に増やす
  • 増えた貯蓄の一部を、自分達の健康に投資をする
  • 家計見直しを継続して、万が一に備えた資産を作る
たま
たま
本当に何度も話し合いを繰り返してきましたね。

また、私達は資産を作るために2019年3月から、米国ETF投資を始めています。

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なお、私達が話し合いの中で議論してきた一部を、具体的に紹介します。

高額療養費制度の対象外の費用はどうするのか?

入院中の食事代、日用品代などは高額療養費制度の対象外です。

ただ、年間5万円もの保険料を貯蓄するだけでも十分対応できます。

さらに投資や副業による資産収入を作ることで、老後まで対応することも可能でしょう。

例えば、米国ETFからの分配金も資産収入の1つです。

また私達が健康であればあるほど、貯蓄を投資に回すこともできます。

「夫婦でいつまでも健康にいようという取り組みが、資産を効率よく作ることにつながる」

「作り上げた資産によって、万が一の自体を支えることが出来る」

健康とお金に対する好循環が生まれていくと、私達は考えています。

病気やケガで働けなくなった場合の生活費は?

働けなくなった期間の長さに応じて、以下の対応で問題ありません。

  • 短期間→有給消化、貯蓄
  • 長期間→傷病手当金、休業補償給付

 

さらに、家計見直しによって必要最低限の生活費を抑えることもできます。

傷病手当金の場合、平均給与の約66%が支給されますが、その金額でも私達は赤字にならずに生活ができます。

病気やケガをした時に得をすることは間違いない?

可能性としてはあり得る話であり、契約してすぐに保険金を手に入れれば1番得でしょう。

ただ、私達は自ら進んで身体を壊してまで、病気になってまで得をしたいとは考えていません。

私達の「人生の目的の1つ」は、「夫婦いつまでも手をつないで歩くこと」です。

そのためには、夫婦の笑顔・健康が必要不可欠なのです。

医療保険に加入しても病気やケガが治るわけではないからこそ、健康的な身体を手に入れることに私達はお金をかけます。

それに資産を作り上げて、死ぬまで資産収入を得られる方が「得」と言えるのではないでしょうか?

先進医療に関する特約も無くなるけれど?

そもそも先進医療とは効果が検証段階である、保険適用外の医療のことです。

確実に効果が認められるものは、現在でも保険適用が進んでいます

2018年4月には、前立腺がんや頭頸部がんの重粒子線治療が保険適用となりました。

さらに、先進医療の実施件数の割合は、患者全体に比べると本当に少ないです。

詳しくは「がん保険の解約体験談の記事」にまとめたので、参考にしてみてください。

まとめ:医療保険の代わりに貯蓄・資産を増やそう

今回は誰もが契約・解約を悩む医療保険に関して、私達が実際に話し合ってきた内容をまとめました。

私達は誰にとっても医療保険が不要だとは考えていません。

たま
たま
経済状況や持病など、医療保険が必要なケースもあるでしょう。

ただ、医療保険を契約するのであれば、「目的」を自分達で明確にするべきだと考えています。

  • 何のために医療保険を契約しているのか?
  • それは、医療保険でなくては達成されないのか?

私達の目的は「病気やケガによって生活が困窮することを防ぐため」だったため、健康保険の制度があれば不要でした。

また、保険はお金をかければかけるほど保障が増えるため、「安心」と感じる人も多いでしょう。

もも
もも
実際に利用した経験もあるので、気持ちは分かります。

ですが、「安心」は「漠然とした安心感」だけで、決して病気やケガを治療するためのものではありません。

さらに言えば、経済的な支えとなっても公的医療保険や、保険料を貯蓄することで対応できるケースがほとんどです。

「みなさん、ここ数年で医療保険が必要な状況になりましたか?」

  • 本当に医療保険は必要でしょうか?
  • なんとなくの安心感で保険に加入していませんか?
  • 保険料で貯蓄率が減る悪循環になっていませんか?

今回の記事が、みなさんにとって医療保険を少しでも考えるキッカケになれば嬉しいです。

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