- 米国ETF投資を考えている
- 投資信託だけの資産運用を考えている
- 米国ETF投資がオススメの理由を知りたい
こんにちは、ももたまです。
日本における資産運用の王道と言えば、以下のような投資信託を活用したものでしょう。
全世界株式向け投資信託
- 例:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
米国株式向け投資信託
- 例:楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
資産を分散した投資信託
- 例:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
私達も2021年からは、つみたてNISAを利用して、投資信託を資産運用に組み込む予定です。
ちなみに、2020年は一般NISAを利用していましたが、企業型確定拠出年金のマッチング拠出を止めたことをキッカケに、つみたてNISAに移行します。
そんな、投資信託の活用も計画している私達ですが、今後も米国ETF投資を資産運用の主軸にすることは変わりません。
そこで今回は、「なぜ私達は米国ETF投資をおすすめするのか?」という質問に対する3つの理由をまとめました。
- ブラックボックスと手数料が気になる
- インデックス投資を支える分配金の存在
- 税金を考えるキッカケとなる
私達は今でも夫婦で話し合いを続けながら、自分達の価値観に合った資産運用を続けています。
一方で、私達と同じ家族構成、似たような家計状況でも、投資方針や手段は違っていて当たり前です。
なぜなら、「何のために、いつまでに、いくら必要なのか」という投資の目的は、人によって違うからです。
だからこそ今回の記事が、みなさんの目的に合った投資スタイルを見つけるための参考になれば嬉しいです。
ではさっそく、私達が米国ETF投資を選んだ理由を1つずつ詳しく見ていきましょう。
理由①:ブラックボックスと手数料が気になる

日本の投資信託は、本当に銘柄数も多く、様々な投資商品に投資することができます。
例えば、私達だと米国ETFのVTを活用することで、全世界株式に対するインデックス投資を行っています。
そして、同様の投資は、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(以下、楽天VT)という投資信託を活用すれば実現できます。
楽天VTの仕組みを見ると、以下のように「2つのファンドを経由してVTを買付するだけ」と見た目はシンプルで分かりやすいです。
ちなみに、「ファンド」という言葉には以下2つの意味があるので注意が必要です。
ファンドの2つの意味
- 投資信託そのもの
- 投資家から集めたお金を運用する投資会社
そして、私達が資産運用において、投資信託を積極的に活用しないのは、「ファンド(中間業者)の存在が気になるから」です。
投資信託は日本円で買付ができ、後は全てファンドが運用してくれるため本当に手軽です。
その代わりとして、ファンドに手数料や報酬を支払わなければなりません。
手数料や報酬の一例
- 買付手数料:投資信託を購入するときの手数料
- 信託報酬:ファンドに支払う報酬
- 隠れコスト:上記以外にかかった見えない費用
まず、買付手数料、信託報酬の2つは、投資信託を調べると簡単に見つけることができます。
ところが、隠れコストは名前の通り、具体的な数値として公開されているものではありません。
実は隠れコストは、「実際の運用でかかったコスト(実質コスト)から、各種手数料、信託報酬などを引いて計算するもの」なのです。

そして、実質コストを知るためには、決算が行われた後に公開される、運用報告書を見る必要があります。
今回は、全世界株式に投資している3つの投資信託のコストを参考までに算出してみました。
楽天VT | eMAXIS全世界 | SBI全世界 | |
---|---|---|---|
買付手数料 | 無料(ノーロード) | 無料(ノーロード) | 無料(ノーロード) |
信託報酬 | 0.212% | 0.1144% | 0.1102% |
隠れコスト | 0.049% | 0.0656% | 0.0618% |
(運用報告書の決算日) | 2020年7月15日 | 2020年4月27日 | 2019年11月12日 |
実質コスト | 0.261% | 0.183% | 0.172% |
楽天VT、SBI全世界は米国ETFを買付しているため、実際には米国ETFの経費率(VTなら0.08%)もかかっています。
そして、これら全てのコストと為替レートを考慮した上で、投資信託の基準価額は決まるわけです。
投資信託は内部がブラックボックスのため、運用に関してはファンドを信じるよりほかありません。
ただ、勘違いしないでほしいのですが、私達は「ファンドを信用するな」と伝えたいわけではないのです。
楽天、三菱UFJ、SBIのサービスは実際に私達も利用していますし、中には愛用しているモノもあります。
ただ、私達にとって、ブラックボックスのファンドを通して、全資産を投資し続けることが気になるということなのです。
理由②:インデックス投資を支える分配金の存在
画像はVTと、VTの指標(インデックス)であるFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスを比較したグラフです。
インデックス投資は画像のように指標と連動することを目指した投資手法で、理論的には最適解とも言われている手法です。
ただ、実際には多くの人が、インデックス投資から個別株投資や高配当株投資に投資手法を切り替えていきます。
続けられない大きな理由の1つが、「資産や資産の増加を実感することができないから」です。
例えば、毎月5万円を年利3%で運用した場合、運用シミュレーションは以下のようになります。
ところが、実際には上記ようなグラフを描くことはありません。
例えば楽天VTの基準価額を見れば、以下のように何度も上下を繰り返しながら変遷している事が分かります。
インデックス投資は、どんな状況であっても、毎月コツコツと買付を続けていくだけの投資手法です。
株価が好調で右肩上がりを続けていても、暴落で右肩下がりを続けていても、ただ、買付するだけです。
そして、資産の増加は「評価額が+○万円と表示されていること」だけでしか確認できません。
つまり、『20年間、毎月コツコツと積立を続けて、画面の中でしか資産増加を実感できない』わけです。

分配金は米国ETFという資産からの収入、つまり資産収入であり、本当の意味での不労所得でもあります。
私達はインデックス投資によって、資産の最大化を目指しているため、受け取った分配金は全て再投資しています。
さて、ここで1つ問題となるのが「税金」です。
米国ETFの分配金は受け取る時に3つの税金が源泉徴収されるため、資産運用の効率が下がると言われています。
米国ETFの分配金にかかる税金
- 外国源泉徴収税:10%
- 所得税:15.315%
- 住民税:5%

たとえ数百円という少額の分配金でも、受け取ることで資産を実感することができます。
その結果、資産運用のモチベーションも上がり、インデックス投資を楽しみながら続けることができるわけです。
実際に私達も、初めて分配金を受け取った時に、夫婦でアイスクリームを食べたことが今でも印象に残っています。
ℹ️分配金
少額でも嬉しいの❓
✅結論…かなりワクワクします✨
私達が初めて受け取った分配金は約200円でした💰
初分配金祝いに2人で食べたアイスは、その後『分配金アイス』と命名されましたね🤣
投資信託には無い米国ETF投資の楽しみ&魅力かなと☺️
ちなみに先月の分配金は約18,000円でした🎶
— ももたま夫婦@倹約家・米国ETF投資家・夫婦ブロガー (@MomotamaHappy) October 9, 2020
資産運用において重要なことは、時間を味方につけること、すなわち「投資を続けること」です。
投資信託の場合、分配金はファンドが自動で再投資してくれるため、私達が受け取ることはありません。
そのため、税金の支払いも不要となり、資産運用効率が高くなる可能性があるでしょう。
それでも私達は、資産を実感できる分配金の存在は、とても大きな価値と魅力があると考えています。

理由③:税金を考えるキッカケとなる

先の通り、米国ETFの分配金は魅力的ですが、受け取るときには必ず税金が発生し、源泉徴収されてしまいます。
ただ、外国源泉徴収税(10%)に関しては、確定申告をすることで一部を還付してもらえます。
ところが「確定申告」という言葉を聞いて、不安を感じてしまう人は決して少なくありません。
みなさんは、『お金に関する悩みを解消するために、確定申告は知らなくても良いと思いますか?』
私達は55歳までに、セミリタイア環境をつくることを目指しており、給与以外の収入の柱を増やすことは重要です。
そのため、人生の目的・目標においても、投資による資産収入や副業による事業収入を意識しています。

税金や確定申告の知識が必要な事例
- 分配金…確定申告によって税金を還付
- 副業…適切な経費申告によって節税
そして、税金や確定申告に対する知識や経験は、セミリタイアに限らず必要不可欠とも言えるでしょう。
資本主義社会において、税法は私達が生活する上での基本的なルールの1つです。
ルールを知らないゲームに勝つことができないように、税金に対する知識が無ければ、お金の悩みを減らすことはできません。
さらに会社員は、源泉徴収や年末調整というカタチで学ぶ機会を奪われています。
だからこそ、米国ETF投資をキッカケとして、税金を学ぶべきなのです。
「確定申告をしなければ外国源泉徴収税(10%)が還付できない」という状況は、良い意味での強制力と考えています。
私達は資産運用と同時に副業を始めましたが、副業の収益が上がっても税金に怖さを覚えることはなくなりました。
お金に対する不安をドンドン小さくするためには、税金について学ぶことは避けて通れないのです。
まとめ:米国ETF投資を少額でも始めてみよう
今回は私達が米国ETF投資をおすすめする3つの理由についてまとめました。
- ブラックボックスと手数料が気になる
- インデックス投資を支える分配金の存在
- 税金を考えるキッカケとなる
投資方針、投資手法に絶対の正解はありません。
100人いたら100通りの答えがあり、未来になって「資産は増えたのか?」という事実でしか答え合わせもできません。
ただ、株式投資において、「20年以上のインデックス投資なら損失となるケースは限りなく低い」というのも過去からの事実です。
特に画面上の数字が増えていくこと「だけ」を見て、20年という時間を過ごすのはツライものです。
だからこそ、例え少額であっても、分配金というカタチで資産収入を実感することは大切なのです。
ぜひみなさんも、資産運用において少額でも資産収入を得る経験をしてみませんか?
積立続ける資産運用とは違い、毎月、もしくは3ヶ月ごとの分配金の受け取りを楽しめる資産運用になるでしょう。
以上、ももたまでした!