- アセットアロケーションを決めたい
- アセットアロケーションの考え方を知りたい
- 他人のアセットアロケーションが知りたい
こんにちは、ももたまです。
私達は2019年3月から米国ETFによるインデックス投資に取り組んでいます。

米国ETF投資に限らず、投資を始める前に考えるべき大切なことが2つあります。
- リスク許容度
- アセットアロケーション(資産配分)
今回は2つ目のアセットアロケーションについて、私達の考え方も合わせてまとめてみました。
決まった正解があるわけではないからこそ、自分達が納得する形を見つけていきましょう。
まずは、アセットアロケーションとは何か?からみていきましょう。
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目次
アセットアロケーションは投資する資産の配分

アセットアロケーションとは、どんな資産にどれだけ投資するのか?という配分のことです。例えば、
アセットアロケーションに関して、いちばん重要なことは正解があるわけではないということです。
どれだけのリスクであれば受け入れられるのかを考えて、自分で決めていく必要があります。
ちなみにリスク許容度を決める要素は以下のとおりです。
考え方 | |
---|---|
年齢 | 年齢が若ければ若いほどリスク許容度が高い |
家族構成 | 独身、夫婦だけの方がリスク許容度が高い |
職業 | 安定した職業の方がリスク許容度が高い |
収入 | 収入が高いほうがリスク許容度が高い |
働き方 | 専業主婦(主夫)より共働きの方がリスク許容度が高い |
資産額 | 資産が多い方がリスク許容度が高い |
投資の経験 | 経験が長いほどリスク許容度が高い |
リスク許容度の要素、重要性が分かったところで、次は具体的にアセットアロケーションを考えていきましょう。
アセットアロケーションを考えるためのポイント3つ
アセットアロケーションについてネットで調べると、本当にいろいろな情報があります。
ただ、情報がありすぎて何から考えたら良いのか分からない、という人も多いですよね。
そこで、今回は必ず考えたほうが良いポイントを3つにまとめました。
- リスク資産割合
- 投資商品割合
- 投資地域割合
各ポイントを実際の私達のアセットアロケーションと一緒にみていきましょう。
ポイント1:リスク資産割合は4割

私達は2020年5月時点で、6歳と4歳の子供を育てている子育て世帯です。
子育て世帯がリスク資産の割合を考える上で考えてほしいことは、子供達の教育費です。
そこで、文部科学省の資料3つを基に幼稚園から大学までの私立・公立・国立別の教育費概算を計算しました。
- 子供の学習費調査(令和元年)
- 国立大学等の授業料その他の費用に関する省令
- 私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
幼稚園 保育園 | 公立 67万円 | 私立 159万円 | 私立 159万円 | 私立 159万円 | 私立 159万円 | 私立 159万円 | 私立 159万円 | 私立 159万円 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小学校 | 公立 193万円 | 公立 193万円 | 公立 193万円 | 公立 193万円 | 公立 193万円 | 公立 193万円 | 公立 193万円 | 公立 193万円 |
中学校 | 公立 147万円 | 公立 147万円 | 公立 147万円 | 公立 147万円 | 公立 147万円 | 私立 422万円 | 私立 422万円 | 私立 422万円 |
高校 | 公立 137万円 | 公立 137万円 | 公立 137万円 | 私立 291万円 | 私立 291万円 | 私立 291万円 | 私立 291万円 | 私立 291万円 |
大学 (授業料のみ) | 国立 243万円 | 私立文系 398万円 | 私立理系 542万円 | 私立文系 398万円 | 私立理系 542万円 | 私立文系 398万円 | 私立理系 542万円 | 私立医系 1,607万円 |
合計 | 787万円 | 1,034万円 | 1,178万円 | 1,188万円 | 1,332万円 | 1,463万円 | 1,607万円 | 2,672万円 |
全て国公立の場合と、私立高校+大学私立理系の差額は545万円です。
- 全て国公立:787万円
- 私立高校+大学私立理系:1,332万円
- 差額:545万円
教育費には生活費、習い事費が含まれていません。
さらに大学は授業料だけなので、実際には支出が更に大きくなると予想されます。
教育費は子供の進路によって大きく変わりますが、必要になるまで時間はあります。
資産が今の時点では少ない人も、コツコツと積立していくことが大切ですね。
では教育費について分かったところで、あらためてリスク資産割合について考えていきましょう。
教育資金をリスク資産に投資して運用するかどうかは、リスク許容度によって変わってきます。
私達の場合、
- 年齢:30代
- 資産:約2,800万円
- 働き方:正社員+パート
- 投資経験:2年目
ということから、現時点では子供1人あたり約800万円の教育資金は無リスク資産で保有することを決めました。
そのため、資産全体の4割をリスク資産として保有することを目指していきます。
- 無リスク資産:60%(1,680万円)
- リスク資産:40%(1,120万円)
では次に、投資商品割合について考えてみましょう。
ポイント2:投資商品割合は株式を7割、債権と他で3割

次は、投資商品割合、つまり自分達がどんな商品に対して、どんな割合で投資をするのかを決めます。
はじめに私達が決めた投資商品割合についてみていきましょう。
- 株式:70%
- 債券:20%
- 不動産:5%
- 外貨建MMF:5%
まず、株式を70%と設定した理由は2つあります。
- 他の商品に対する投資も経験したい
- 100%-年齢の数式に当てはめた
20代、30代と年齢が若い場合は、リスクを取りやすく株式100%でも良いという意見も多いです。
ただ投資経験が少ない私達は、株式以外の商品も実際に投資してみたいと考えました。
そこで、株式の割合としてよく用いられる、100%ー年齢の数式に合わせて株式を70%にしました。
また、債券が20%と不動産や外貨建MMFと比べて少し多いことには理由が2つあります。
- 暴落時に本当にリスクヘッジとなるか知るため
- 分配金が比較的高い
分配金はインデックス投資を行う私達にとって重要な指標ではありません。
ただ、私達はインデックス投資を続けていく上で分配金はかなり重要だと考えています。

また、外貨建MMFは米ドルの現金とも言えますが、外貨でありリスク資産と考えています。

ちなみに、私達は住信SBIネット銀行の外貨積立を活用して為替リスクをできるだけ抑えています。

ポイント3:投資地域は米国を中心とした全世界へ

私達は米国、そして世界全体の経済成長を信じています。
米国が今後も成長を続けていくだけでなく、中国を始めとした他国の経済成長も大きくなっていくでしょう。
そのため私達は、米国に限らず先進国、新興国にも投資したいと考えています。
具体的にはバンガード社のバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)を主軸に投資しています。

米国ETF投資の魅力1つに、投資先の銘柄の組み換えが自動で行われることがあります。
例えば、VTは2020年5月時点で米国市場への投資割合が57%です。
これが20年後、中国市場への投資割合が60%になっている可能性もあるということですね。
もし、投資先の割合を自分で選びたいのであれば、複数の米国ETFを組み合わせると良いですよ。例えば、
- VTI:米国
- VEA:米国を除く先進国
- VWO:新興国
私達は世界全体の経済状況を分析し、地域割合を自分で変更したいとは考えていません。
そのため、全世界への投資ということだけを決めて、具体的な地域割合はVTに任せることとしました。
まとめると、株式はVT(全世界)、VYM(米国)の合算比率になるので、2020年5月時点では
それ以外の、債券、不動産、外貨建MMFは全て米国に投資しています。
さて、私達も3つのポイントを基にアセットアロケーションを考え、米国ETF投資も1年以上が経ちました。
そこで、実際の経験から、アセットアロケーションについて感じたことを3つにまとめてみました。
アセットアロケーションについて感じたこと3つ
1.知識として理解する以上に、まず作ってみる経験も大切

繰り返しになりますが、アセットアロケーションに正解はありません。
リスク許容度が少し違うだけで、リスク資産の割合も変わってきますからね。
だからこそ、私達はまず考えて実際に作ってみることが大切だと実感しています。
実際に作り出すと、本当にどうやって決めたら良いのかをすごく悩むからです。
その悩みの中から不安に感じていること、自分自身のことを考えるようになります。例えば、
- 100万円も損したらどうしよう?
- 子供が進学時に暴落していたら?
- 資産をいくらまで増やしたいのか?
- 配当金や分配金がほしいのか?
そして、あらためて自分が投資をする目的を振り返ってみましょう。
リスクを取りすぎるアセットアロケーションは避けられるはずですよ。

その上で、現時点で自分が考える最高のアセットアロケーションを一度作ってみましょう。
それが次の投資の振り返りにつながっていきます。
2.実際の投資を振り返ることに役立つ

私達が最初に米国ETF投資を始めた時、全部で8つの銘柄に投資していました。
連番 | ティッカー | 名称 |
---|---|---|
1 | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF |
2 | VTI | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF |
3 | VYM | バンガード米国高配当株ETF |
4 | VOO | バンガードS&P500ETF |
5 | HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF |
6 | LQD | iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF |
7 | IYR | iシェアーズ 米国不動産 ETF |
8 | IFGL | iシェアーズ 先進国(除く米国)不動産 ETF |
そして、投資を始めて半年後にアセットアロケーションを本格的に考えました。

その結果、最終的に保有する銘柄を減らして、現在は4つの銘柄だけに投資しています。
連番 | ティッカー | 名称 |
---|---|---|
1 | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF |
2 | VYM | バンガード米国高配当株ETF |
3 | LQD | iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF |
4 | IYR | iシェアーズ 米国不動産 ETF |
なお、私達が保有している銘柄の詳細はこちらの記事にまとめています。

投資を実際に始めていくと、銘柄の比較検討をし始めて、あれもこれもと選びがちです。
ただ、アセットアロケーションを通して見ると、それほど多くの銘柄は必要ないことも多いです。
だからこそ、アセットアロケーションが投資の振り返りに役立つと実感していますね。
3.知識と経験によって変わっていくことが普通

投資に関する知識・経験が増えていくと、自然とリスク許容度も高くなっていきます。
また投資商品や銘柄についても、自分で考えて判断できるようになってきます。
人によっては、投資手法が高配当株投資やバリュー株投資などに変わる可能性もありますね。
それと合わせるように、アセットアロケーションも変わっていくことが当たり前なのです。
- リスク資産の割合を増やしても不安が無い
- 暴落の経験がつらく、債券割合を増やしたい
- 配当金を投資指標にしたい
- 子供の進路が決まり、余剰資金が増えた
- 全世界分散から米国集中にしたい
個人的には投資商品、投資手法をどんどん変えていくことを良いとは考えていません。
ただ、それは私達の価値観であり、すべての人に適しているとも思っていません。
だからこそ変化を恐れるのではなく、変化を受け入れて変わり続けることが必要です。
最初に決めて変えちゃダメと恐れて一歩を踏み出せないより、一歩進んで変わっていくことを受け入れた方が良いですからね。
まとめ:アセットアロケーションを考えよう
今回は投資を始める前に考えておきたい、アセットアロケーションについてまとめました。
いろいろな観点から考えられますが、今回は分かりやすく3つのポイントで考えてみました。
- リスク資産割合
- 投資商品割合
- 投資地域割合
そして、私達が目指しているアセットアロケーションについても紹介しました。
リスク資産割合は
投資商品割合は
投資地域割合は、株式がVTとVYMの合算で
それ以外の、債券、不動産、MMFは
アセットアロケーションというと少し難しく感じるかもしれません。
ただ実際に作り始めると、何を大切に投資をしているのか?を振り返ることができます。
最初はよく分からず、不安を感じることもありますよね?
だからこそ、まずは一度アセットアロケーションを作ってみましょう。
そして少額からでも投資を初めて、数ヶ月したら私達のように振り返ってみましょう。
一歩踏み出せず悩み続けるだけよりも、少しでも投資に対して自分で考えられるようになっていますよ。
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