- 人生の目的を明確にすべき理由が知りたい
- 明確にすると何がどう変わるのか知りたい
- 価値観マップを作ってみたい
- 夫婦で取り組んだ体験談を聞きたい
こんにちは、ももたまです。
私達は人生の目的として、今と未来を全力で楽しむことを掲げ、3つの目標を立てています。
- 夫婦いつまでも手をつないで歩くこと
- 家族で47都道府県、夫婦で50ヶ国制覇すること
- 55歳までにセミリタイア環境をつくること

ただ私達も、以前は自分達の幸せ、人生の目的をはっきりと言うことができませんでした。
もし、当時のまま家計見直しや米国ETF投資を続けていたら、ほぼ間違いなく途中で止めていたと確信しています。
それくらい、自分達の幸せ、人生の目的を明確にすることが大切なのだと実感しています。
もし、みなさんが以下のいずれかに当てはまるのであれば、価値観マップに取り組んで自分達の幸せや人生の目的を明確にすべきでしょう。
- 自分の幸せ、人生の目的がはっきりと分からない
- どんな風に生きたいのかがよく分からない
- 取り組んでいることに自信が持てない
- 取り組んでいることが続かない
- 今の生活の中で幸せを感じにくい
- できなかったこと、失敗したことへの後悔が多い
- 漠然とした不安を感じている
価値観マップとはリベラルアーツ大学の両さんが提唱している、自分達の幸せや人生の目的を明確にする手法です。
そこで今回は、価値観マップに関して、私達の実体験を含めた3つのことをまとめました。
- 自分達の幸せ、人生の目的を明確にするのはなぜか?
- 具体的な価値観マップの作り方
- 夫婦で価値観マップに取り組んで得られた3つの成果
価値観マップが面白いのは、一度作ったら終わりではなく、何度も更新を続けていくモノだということです。
そして、未来が正確に読めないからこそ、今をどう過ごすべきか?の答えも、価値観マップを通して見えてくるでしょう。
目次
自分達の幸せ、人生の目的を明確にするのはなぜか?

当たり前の話ですが、幸せや人生の目的に唯一の正解があるわけではありません。
人によって何が幸せで、何をするために生きているのかは違います。
だからこそ、「自分達の幸せや人生の目的は他人と比べる必要はない」ということは、頭では理解できます。
幸せや目的を明確にしている人は本当に少なく、誰もが自分達を知ることを避けているのです。
なぜなら、唯一の答えがあるわけではないからこそ、自分達を知ることが決して楽ではないと知っているからです。
だから、自分達について考えるより、「他人の意見を取り入れて自分達の答えだとするラク」を選ぶのでしょう。
ただ、他人の意見は他人の人生の目的であり、それを達成するための手段です。
その結果、自分達で何かを始めても、続けていくことがとても難しくなるです。
一方で、自分達の幸せや人生の目的を明確にしている人は、自分達の考えや行動に軸を持っているのです。
そのため、取り組み自体を楽しめるだけではなく、取り組む中で幸せを実感することもできます。
また、他人から何か言われたとしても、自信を持って続けていくことができるでしょう。
そこで、私達が実際に取り組んでいる以下の2つを例に挙げて、「自分達の幸せ・人生の目的をなぜ明確にすべきなのか?」を考えてみましょう。
- 家計見直しにおける「倹約」
- 米国ETF投資における「運用方針」
事例①:家計見直しにおける「倹約」

私達は毎月の家計簿公開の中で、節約ではなく倹約を意識した家計見直しに取り組んでいます。
節約…とにかく支出を減らす
倹約…必要な支出を増やし、無駄な支出を減らす
節約を意識する場合、基本的には金額が高い支出を減らしますが、倹約では無駄遣いを減らします。
つまり、金額ではなく、「自分達にとって必要かどうか?」という価値を意識するということです。
2019年の年間支出を家計簿と共に振り返り、項目別の年間支出割合を計算した結果、上位3つの支出は以下の通りでした。
- 住宅費(24.23%)
- 子育費(15.64%)※子供達の教育費
- お小遣い(12.62%)
ところが、実際に私達が2020年に行った最初の家計見直しは、年間支出割合がわずか4.1%の保険でした。
保険を解約して支出を減らした一方で、おでかけに関する以下の2つは減らすよりも増やそうと考えました。
- 趣味・娯楽費(6.47%)
- 車両交通費(4.36%)
一般的な家計見直しなら、車はメンテナンスや税金などで支出も高くなるため、手放した方が良いでしょう。
ですが、私達は胸を張って「おでかけに必要な車は大切な浪費」だと言えます。
それは私達にとって、「家族で車を使っておでかけすることが私達の幸せの源泉であり、心を豊かにするモノ」だからです。
自分達の幸せを明確にしたことで、一般的な家計見直しではなく、自分達の家計見直しができるのです。
そして、自分達の大切にしたいモノに寄り添っているからこそ、精神的にも満足しながら支出を抑えることができます。
事例②:米国ETF投資における「運用方針」

私達は2019年3月から、米国ETFを活用したインデックス投資に取り組んでいます。
投資の世界にも絶対の正解は無く、最適解もまた人によって違います。
私達は55歳までにセミリタイア環境をつくることを目標の1つとして掲げていて、そのためには「資産」が必要不可欠です。
そして、米国ETFという資産の活用方法は、大きく2種類あると考えています。
- 米国ETFから分配金を得る
- 米国ETFを売却することでお金を得る
1つ目の「米国ETFからの分配金」は、いわゆる不労所得とも呼ばれています。
保有しているだけで受け取れるお金ですが、問題は運用金額が多く必要だということです。
そこで、分配金の金額別の「必要な運用金額と分配金利回り」をまとめました。
税引後2% | 税引後3% | 税引後4% | 税引後5% | |
---|---|---|---|---|
月5万 年間60万 | 3,000万円 | 2,000万円 | 1,500万円 | 1,200万円 |
月10万 年間120万 | 6,000万円 | 4,000万円 | 3,000万円 | 2,400万円 |
月15万 年間180万 | 9,000万円 | 6,000万円 | 4,500万円 | 3,600万円 |
月20万 年間240万 | 1億2,000万円 | 8,000万円 | 6,000万円 | 4,800万円 |
表を見ても分かるように、分配金を増やす方法は以下のどちらかしかありません。
- 運用金額を増やす
- 分配金利回りを上げる
ただ、米国ETF投資において分配金利回りは、税引後約2%が現実的な利回りです。
利回りを税引後3%を超えるためには、個別株投資などへの取り組みが必要となるでしょう。
そこで私達が考えているもう1つの活用方法が、「資産の取り崩し」です。
4%ルールとは簡単に言えば、「運用金額×4%を取り崩していくと資産が長期的にゼロにはならない」というものです。
- 1,500万円→年間60万円(月5万円)
- 3,000万円→年間120万円(月10万円)
- 4,500万円→年間180万円(月15万円)
- 6,000万円→年間240万円(月20万円)
つまり、3,000万円を4%ずつ取り崩すことで、長期的に月10万円を得ることができるというわけです。
さて、あらためて私達の考える米国ETFの活用方法をまとめました。
月10万円、分配金利回り(税引後約2%)
- 米国ETF投資における分配金:6,000万円が必要
- 資産の取り崩しによる売却金:3,000万円が必要
つまり、どちらの方法であっても、最低運用金額が3,000万円以上必要だということが分かります。
運用金額を増やす1番簡単な方法は、夫婦で共働きをして世帯年収を上げることです。
ただ、「子供達と過ごす今という時間を大切にしたい」と考える私達には合いませんでした。
そこで、米国ETFを活用したインデックス投資が私達の最適解だと結論づけました。
- 投資経験が少なくリスク許容度が低い
- 投資にかける時間を最小限にできる
- 時間を子供達と副業に充てることができる
- 副業による事業収入を増加させれば、世帯収入が上げられる
- インデックス投資による資産の増加も期待できる
- 米国ETFからの分配金で資産を体感できる
2,000万円以上の資産を考えれば、一括で高配当投資をするという選択肢もあるでしょう。
ですが、現時点における私達の最適解は、胸を張って米国ETFによるインデックス投資と言えます。
私達にとって大切なのは今の資産ではなく、未来の資産に向けた運用だからです。
だからこそ、今から資産運用を長期的に続けていくことが、未来を笑顔にすると感じられるのです。
さて、私達の実例を見てきましたが、「自分達の幸せ、人生の目的の必要性」をまとめてみましょう。
「自分達の幸せ、人生の目的」とは全ての考えの軸となる

私達は日々、本当に多くのことについて考えて選択し続けています。
その時、一つひとつの選択に対して「自分達の幸せ、人生の目的」を軸に考えることが重要なのです。
当たり前のように感じるかもしれませんが、実際の行動に結びつけることはとても難しいです。
以前の私達も実際に頭の中では、「大切にしたいこと」をフワっと感じていました。
おでかけが自分達の幸せ(私達の価値観)
- おでかけを実際にすること
- おでかけにお金をかけること
ですが、実際におでかけした時に心の底から楽しめていませんでした。
- 貯金が減るのが嫌で旅行先でも節約してしまう
- 体験にお金が必要で意見が分かれて喧嘩してしまう
- 旅行中も仕事のことを考えてしまう
- 漠然と旅行なんてしてて良いのか?と感じる
ですが今は、子供達との時間を楽しむことが自分達にとっての幸せだと明確に分かっています。
さらに資産運用や副業など、お金に対する取り組みを続け、お金の不安を限りなく小さくできています。
そして、誰かと比べる必要もなく、自分達は自分達らしくて良いのだと心から理解できるようになりました。
今回は家計見直し、投資、おでかけを例に挙げましたが、どんなことでも同じです。
自分達の選択が「自分達の幸せ、人生の目的」につながっていると分かるからこそ、自信を持って継続ができます。
また手段にとらわれず、目的にあった手段を選択できるようになるでしょう。
以前なら他人の意見、批判的な意見を知ると、迷ってしまうことが本当に多くありました。
実際に取り組み、「自分達の幸せ、人生の目的」を文字として明確にすることがとても重要だと感じています。
では、そんな「自分達の幸せ、人生の目的」を明確にするための方法として、私達がおすすめするのが価値観マップです。
価値観マップで自分の幸せ、人生の目的を明確にする
価値観マップとはリベラルアーツ大学の両さんが提唱している、人生の目的を明確にするツールです。
紙・ノートでも作成できますが、MindMeister(無料)を活用するのがおすすめです。
動画でわかる価値観マップの作り方(リベラルアーツ大学)
両さんによる動画説明があるので、ぜひ参考にしてみてください。
価値観マップを作るための具体的な4つの手順
手順①:8つの質問に対する答えを具体的に埋める

はじめに、以下の8つの質問に対して、自分達のありのままの答えを書き出していきましょう。
- 自分達にとっての幸せとは何か?
- 何を大切にして生きているのか?
- 何をどうしたくて今ここにいるのか?
- 人生のやりたい30のこと
- やりたい事を実現するためお金はいくら必要なのか?
- お金の他には何が必要なのか?
- それらを手に入れるために何をすればいいのか?
- いつまでに実現したいのか?
そして、答えるときはできるだけ具体的に記入していきましょう。
幸せ=笑顔でいること
幸せ=家族と一緒に朝・昼・夜の食卓を囲みながら笑っていること
それぞれの項目に関して状況、年齢、金額など具体的にイメージできるところまで、考えを文章で明確にします。
手順②:自分達の答えの理由を深堀りして考える

次に、書き出した答えの理由を考えていきます。
例:家族と一緒に朝・昼・夜の食卓を囲みながら笑っていることが幸せ
- 家族以外の友人は居なくても良いのか?
- 食卓を囲むだけで満足なのか?
- 食べているものは何でも良いのか?
- 家族はどんな時に笑っているのか?
- 笑っているためには何が必要なのか?
- 一緒に食卓を囲むためには何が必要なのか?
みなさんは朝起きてから寝るまで、本当にたくさんの選択と決定をしています。
その選択と決定は、自分が持つ価値観によって意識的・無意識的に行っているのです。
だからこそ、なぜ?を繰り返し自分が出した答えの理由を問いかけ続けることで自分の価値観に出会えるのです。
手順③:他人に自分の価値観マップを見てツッコミしてもらう

続いて、自分が作成した価値観マップを他人に見てもらいツッコミをもらいます。
例えば、
- なぜ○○があると幸せに感じるのですか?
- 大切にするものは△△だけですか?
- どうして□□になることをすぐにやらないのですか?
- ☆☆はいつまでにやりますか?
- ●●に◎◎万円必要なのはどうしてですか?
- 必要と感じている▲▲はどうやって手に入れますか?
- ◆◆はいつ始めますか?
- ★★を実現するのは、なぜ来年なのですか?
価値観マップの作成において、他人からのツッコミは1番重要な手順です。
他人、つまり自分とは違う価値観を持つ人達からのツッコミに対して、自分の答えに自信が持てるのか?
また自分にとっては当たり前のことも、他人にとっては当たり前ではないことが多くあります。
私達が知らない価値観に触れることで、私達の価値観が変わる部分もありました。
ちなみに、ツッコミを入れてくれる人が周りにいない場合は、後で説明しますがリベラルアーツ大学のオンラインサロン(リベシティ)を活用しましょう。
手順④:ツッコミに答えたら、またツッコミをもらって繰り返す

他人からのツッコミに対して、答えを出したら、さらに他の人にツッコミをもらいましょう。
何度も何度も何度も繰り返していくと、ある時から答えがいつも同じ理由にたどり着くようになります。
そして、その理由こそが「自分達の幸せ、人生の目的となるキーワード」になります。
夫婦で価値観マップに取り組んで得られた3つの成果
私達が初めて価値観マップに取り組んだのは2019年8月です。
当時、最終的にまとめた価値観マップ(第3版)の項目数は1,000を超えていました。

そして、夫婦で価値観マップに取り組んだ中で、今回は大きく3つの成果を紹介します。
- 夫婦で同じ方向を見て行動できるようになった
- 夫婦で課題だと感じていることを共有できた
- 変化に対して柔軟に考えるようになったこと
成果①:夫婦で同じ方向を見て行動できるようになった

星の王子様の作者である、サン=テグジュペリが愛について語った有名な言葉があります。
Love does not consist in gazing at each other, but in looking together in the same direction.
(愛というのはお互いに見つめ合うことではなくて、一緒に同じ方向を見ることである)
私達は2019年3月から夫婦でブログ、資産運用を始めましたが、お互いに何を大切にしているかを共有したことはありませんでした。
- ブログは何を目標にしているのか?
- 投資の目的はなんだったのか?
- 物事の優先順をどう考えているのか?
ブログや資産運用以外にも、本業に対する考え方、老後の過ごし方など、お互いが興味のある全てのことについて話しました。
意見が分かれる部分もあり、ゆっくりと納得する方向を見つけようと話した日もありました。
そして、価値観マップを作り上げるころには、人生の目的・目標を文章にまとめることができたのです。
同じ方向を向いて、肩を並べて一緒に取り組めることは本当に幸せだと感じています。
成果②:夫婦で課題だと感じることを共有できた

価値観マップを夫婦で作り始めた時、個人的な課題を感じることが多くありました。
- もも(夫):仕事をより効率化して残業を減らしたい
- たま(妻):子育て、仕事、副業とのバランスを取りたい
ただ、これまでお互い悩みを聞くことはあっても、自分事として考えたことは正直少なかったです。
それが2人で価値観マップを作ると、悩みは「2人の目線の先にある障害物」だと考えるようになりました。
また同時に、悩みを解決する時に自分が自立した上で、お互いに協力して取り組むべきだとも感じたのです。
以前の私達はどちらかというと、余裕がある方が直接手助けをして支えてきました。
ただ今では、自分の考えを相手に伝えることで、相手の行動を支えるようになりました。
大切なパートナーであっても、他人であることに変わりはありません。
目の前に立ちはだかる壁は違っても、2人だからこそ乗り越えられる関係性をこれからも築いていきます。
成果③:変化に対して柔軟に考えるようになった

価値観マップでは決して今だけではなく、数年後、数十年後、そして老後まで考えることになります。
その中で「未来を逆算して求めることはできない」という事実にも直面します。
一方で、数年後、数十年後、老後をどのように過ごしたいのかという姿は明確になります。
だからこそ「未来のなりたい姿のために今できることは何か?」を考え、行動して、結果を振り返ることが大切なのです。
未来のなりたい姿のために
- 生活に必要な費用を抑えること
- いつでも働ける専門性を磨くこと
- 副業によって収入を複数持つこと
- 世帯全体の収入を増やすこと
- 子供達の時間を大切にすること
- 未来だけでなく今を楽しむこと
どんな状況になっても、自分達が変化し行動し続けていくことが幸せを感じることなのだと理解したのです。
安定とは常に決まったことが続くこと
状況に応じて変化し続けることが本当の安定
だからこそ、価値観マップも一度作成したら終わりではなく、ずっと更新し続けていくことが重要なのです。
結婚、出産、転職などのライフイベントによって価値観そのものが変わることもあるでしょう。
ちなみに、私達の価値観マップは現在第11版です。
まとめ:価値観マップで人生の目的を明確に
今回は「自分達の幸せ、人生の目的」を明確にするためのツール、価値観マップについてまとめました。
私達も価値観マップを作成したことで、漠然としていた自分達の軸を明確にすることができました。
これからも色々な情報や意見を手に入れながら、変化を恐れずに夫婦で行動し続けていきます。
何か漠然とした不安を感じたり、自分の行動に自信が持てなくなることは誰にでもあります。
そんな時こそ「自分達の幸せ、人生の目的とは何か?」を考えるキッカケだと私達は考えています。
ぜひ価値観マップの作成を通して、他人と比べることのない、みなさんの幸せや人生の目的を明確にしてください。
参考:リベラルアーツ大学のオンラインサロン

私達は現在、リベラルアーツ大学のオンラインサロン「リベラルアーツシティ(リベシティ)」に家計見直しの講師として参加しています。
そして、リベシティの中には価値観マップの専用チャットルームがあります。
- 自分の価値観マップへのツッコミを他人からもらう
- 他人の価値観マップへのツッコミを自分が与える
価値観マップ以外にも魅力がたくさんあるオンラインサロンなので、ぜひ詳細を確認してみてください。